調査事例【結婚調査】愛知県 一人息子の母親のご依頼
結婚相手の女性の実家がゴミ屋敷だった
依頼内容
名古屋市近郊に住むご相談者様は、一人息子の母親で、近く息子が結婚を考えている女性がいるから一度両家で顔合わせをしたいと言い出した。
年齢的にもそろそろ結婚をしてくれないと、困るところまできていたために大変嬉しく思い息子に相手の女性について色々と問いただしたところ女性の住んでいるマンションや生年月日、職業、詳しく教えてくれたが、こと実家の話になると息子もあまり知らされていなくて、両親は父親だけで母親は幼い頃に離婚して今はどこにいるのかも知らないと言う。
とにかく息子が知っていることは、女性の現在住所と職業・電話番号・生年月日、本人達が結婚のために顔合わせということは、その次に会う時は結婚の段取りの話になることは、明白であるために、一度女性の実家を調べて欲しい、借金さえなければ男親一人で暮らしているのだから、多少だらしが無いのも仕方がないと思っている。
一見簡単そうな話だが、調査会社の目線から見れば調査料金が勿体無い話(息子さんが女性から実家の住所を聞けば、実家住所の特定に無駄な調査料金をかけなくても良いため)。
調査開始
幸いなことに女性の実家は、名古屋市近郊の春日井市にあることが判明した。
すぐに現場に行き生活状況の確認作業に入る。
閑静な住宅が立ち並ぶ場所に調査対象者の家があった、表札も無く家を囲む塀の内には明らかにゴミとしか考えられない足が無い椅子やテレビ、数百本以上になるであろうペットボトルが散乱していて異臭を放っている。見るとペットボトルの口が開いた所から雨が降って溜まったと思われる水溜りにブヨのような小さな虫がたかっている。木造2階建ての一階も二階も、窓という窓はすべてカーテンも無く、ガラス越しにゴミの山が見える(おそらく天井近くまでと思われる。)
この場所に人が住んでいるのか、住むことができるならば、どうやって洗濯や食事をするのだろうか、物理的に洗濯や食事の支度など不可能に思われる。
全てを映像に写してからは、町内の人に聞き込みをかける。
聞き込みにて判明したことは、これほど酷いゴミ屋敷になったのは今から10年程前で子供が家にいた時は家の中は乱雑ではあったが家の外にまでゴミが置いてあることはなかった。
(外から見るとゴミで家が上半分しか見えない)
民生委員さんや市役所の職員が相談に乗りましょうかと何回か足を運ばれたそうだが、自分の財産だから構わないで欲しいと言われたそうだ。
しかし家の持ち主は、元気で毎日外出するそうだ。
仕事をしているのかは今回の調査依頼に含まれていないため当然調査を行わないが、年齢から考えれば、まだまだ働く年齢、近所の人が毎日出かけると証言するのは、おそらくどこかに勤めに出ているのだろう。
数年前に隣の家は移転して家は取り壊して現在は月極駐車場になっている、引っ越しの際に隣がゴミ屋敷でなければ引っ越しもしなくて良いし、ゴミ屋敷の隣の家の借手はいないから駐車場にしますと言って引っ越しされたとの証言を得た。
調査報告
ご報告の為にご来社日を決めてからのご来社だが、口頭では既に娘さんの実家の件は報告済、後は報告書で映像の確認をして頂くだけとなった。
母親が報告の当日は、夫と子供も同席しても良いですかと聞かれたので必要ならはどうぞと答えた。報告日に親子三人でご来社、報告書をお見せしながら、詳細に現場の事について説明すると父親が一言、「ここに人間が住んでいるのか!」
どうやら、結婚調査を探偵に依頼しなさいと言われたのは、話の流れから考えると父親のようだった。
調査報告後
調査報告をした一週間後に依頼者様がご来社になり、あの話は無くなりましたとご報告された、息子さんの方から結婚は無理と言いだしたので大変助かりましたとのこと、結婚を考えていた娘さんには気の毒と思いながら、なぜいつかは実家の状態が分かることなのに、掃除をしに行かなかったのか不思議ですと言われた。