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調査事例【DV相談調査】岐阜県

【事例】暴力団員の夫から家出するためのリアルタイム調査

お問合せ内容

まだ名古屋市内に北村調査事務所を含め数社しか調査会社(探偵事務所)が無かった頃だから、平成に入ってからとはいえ、インターネットもまだダイヤルアップの時代で名古屋市内では、北村調査事務所しかホームページを持っていない時代だから、今から10年以上昔の話です。

北村調査事務所の電話が鳴り、「リアルタイムの報告をして頂ける調査をお願いしたいのですが・・・」と言う切羽詰まった女性の声、只ならぬ雰囲気が電話越しにも伝わってきました。「リアルタイム報告の必要性が分かりませんし、調査の対象者と場所も教えてください」と言ったところ、「調査の対象者は夫、調査場所は岐阜市内、リアルタイム報告の必要性は調査が夫にばれたら、私が半殺しにあうかもしれないので、調査中に夫が居る場所を把握している間に家出をする、真剣に相談しているので力になってください」との返事。

綿密に打ち合わせがしたいところだが、依頼者様の話では自宅を一時間以上あけて夫に見つかると酷い暴力を受けるそうで、岐阜市内の某喫茶店で時間きっかりに30分だけ会って調査依頼の手続きをすることになった。

相談内容

喫茶店には北村調査事務所のスタッフを連れて所長が約束の時間前に着いていた、依頼者が着て来る服装を聞いていたが、喫茶店に入って来た女性を見て一目で依頼者様と分かった。北村調査事務所では、顔面を殴られてから御相談に来られる依頼者様を沢山見ているのでDV被害のレベルが一目で分かる。

女性は前日に家出を決心する程に思いっきり殴られたのだろう、顔は言うまでもないが体も全体的にボロボロの状態。年齢を聞くと20代前半で、今の状態でなくてキチンとしていれば見栄えのするタイプ、しかし、今の顔の状態では化粧どころか必要なのは医者の治療と思われた。

夫は内縁の男で同居して5年程たった、同居し始めた時には女性は10代で夫は優しかった、職業が暴力団員と知ったのは同居してから、暴力団員と知っていて好きになったのでは無く、好きになった男が暴力団員だったという。 とにかく生活が派手で同居から暫らく経つと生活の維持の為に岐阜のソープランドに働きに行かせられた。

その後に夫には他に女がいることを知る、他の女は自分と同じ岐阜のソープ嬢。好きになった男が暴力団員であることを考えると、他に女を作ってもしかたがないのかとも考えたが、やはり納得できずに他の女のことを問いただした、とたんに日常的に暴力が始まった。

とにかく身体保護の見地から急いだ方が良いのは、一目で分かる為に女性に具体的にどの様にして欲しいのか聞取りをした。調査の要望は下記の通り。

  1. 現在のマンションから夫が車で出て行くのを確認したら直ぐに携帯電話をして報告
  2. 夫は外出してからは他の女の部屋に行き、その後その女をソープランドに出勤させる為に店まで車で送る。
  3. 自分は夫が外出中に、少しでも多くの家具一式等を運び出す。
  4. 夫が自宅に戻るルートになったら、残りの家具等は諦めて逃げることにする。
  5. とにかく暴力が普通ではないので、安全に家から逃がして欲しい、その為にはリアルに夫の現在地情報が欲しい。

状況から鑑みて当然の依頼であるため、即時契約書を作成し調査料金を頂いた。調査決行日は明日の予定。

調査開始

5年以上同居していたせいか、夫の午前中の外出時間は、ほぼ報告通り、依頼者様から「今、夫が外出しました」との電話から尾行追跡、大型ベンツでかなりのスピードで他の女のマンションまで到達、依頼者様に「今、女のマンションに入りました、荷物の積み込みを初めてください」と電話を入れ、マンション前にて張込み、夫が女と出て来た、尾行追跡したら、岐阜市内のソープランド近くの喫茶店だった。

依頼者様に「今、お店の近くの喫茶店に入りました、食事を頼みましたから、まだ一時間近くは大丈夫だと思います」と連絡を入れる。依頼者様の電話の受け答えで緊張感が伝わって来る。約一時間弱後、食事を終えて男が女を車に乗せた、依頼者様に電話を入れて「今、車に乗りました、出勤させてから帰っても20分掛かりません」と報告を入れた。

「分かりました、では今から出発します」との返答、まだ10分くらいは大丈夫だろうに。

調査結果その後

その後、この依頼者様とは6年以上連絡が取れませんでした。 (このような特殊なケースの場合には、調査会社から連絡を取ることはありません)

ある日、所長の携帯電話が鳴り、「お久しぶりです、近くに居るので事務所に寄っていいですか」と、来社して頂いたら当時の面影はなく、どこかの品の良い人妻の雰囲気でしたが、あの後、愛知県の友人を頼り同居させて貰い、暫くしてその友人の紹介で現在おつき合いしている男性と知り合ったとのこと、しかしまだ岐阜の男が怖いため住民票は動かしていないと言ってみえました。
若い時の過ちとはいえ、好きな男性が出来ても直ぐには結婚も出来ない、不自由な状態になりました。

唯一の救いは、今おつき合いしている男性が彼女の過去を知っていても全て受け入れてくれていることでしょう。そんな状態でも、彼女は明るく、とにかく当時の状況から助けて頂いて有難う御座いますと言ってくださいました。まだまだ若いのですから、頑張って幸せになって欲しいものです。

関連情報

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